きれいな音を出すために①
ヴァイオリンは、きれいな音を出すのがとても難しい楽器と言われています。
私も30年以上弾いてきて、今もそう思います。パールマンのような鮮やかな素晴らしい音色に、どうすれば少しでも近づけるのか・・・・日々模索中です😓
今よりきれいな音を出すために、気をつけるポイントを考えてみましょう。
耳を鍛える
楽器を弾く手の訓練と同時に、耳を使うことが最も大切です。
耳を使うって当たり前すぎて普段考えもしないんですが、自分の音を本当によく聴いてください。曲の一部を弾いてみて、今のところ、どうだったかな?と、意識をして聴きましょう。
曲の全部を意識して聴くってとても大変なんです。気が付いたら無意識に音が過ぎ去ってしまいます。なので、1~4小節くらいずつ区切って弾きましょう。
具体的に何を聴けばいいのでしょう・・
①音の響き
聴ける余裕のある所までテンポを落として、どのくらい響きがあるかを一音ずつ聴いてみましょう。使用する弦や音(ドレミファソラシド)によって、また押さえる左指によって響きが変わるように感じませんか?よく聴いてみると、きれいにはっきり出ている音と、雑音が混じっている音、響きがなくよく聞こえない音など、バラつきがあると思います。
②音程
実は音程によって、音の響きが大きく変わります。開放弦の音(ソレラミ)の四つの音はヴァイオリンでは特によく響きます。そして、音程が正しく取れていると、狂っている時と比べて響きがよくなります。ピアノやチューナーなどでぜひ確かめてみましょう。
次に、お手本となるような素晴らしい音楽をたくさん聴きましょう。
コンサートで生演奏を聴ける機会があればもちろん一番いいのですが、youtubeやCDでも、素晴らしい演奏がいくらでも手に入る時代です。ぜひ、活用しましょう♪
このような、耳を使う練習を繰り返すことで、今まで素通りしてしまっていた音の違いに気づくことができると思います。例えそれがどんなに小さな違いだったとしても、積み重ねによってどんどん耳が研ぎ澄まされていくでしょう。
耳を鍛えるには、年齢が早いに越したことはないですが、いくつになっても今の自分を超えることはできます。お子さんから年配の大人の生徒さんまで、皆さんの成長から確信しています。
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